溶かすのにもエネルギーがいる?小学校で伝えたリサイクルの真実と大人の仕組み化【5R連載③】
2026/10/12
整理収納アドバイザー・インテリアコーディネーターのひがしよしみです。
5R(リフューズ・リデュース・リユース・リペア・リサイクル)をテーマにお届けする連載の第3弾。
前回までの「Reduce(減らす)」「Reuse(繰り返し使う)」に続き、今回は「Recycle(リサイクル=再資源化・生まれ変わらせる)」についてお届けします。
小学校の授業で大盛り上がり!リサイクルクイズ
家庭科の授業で、子どもたちにこんなクイズを出してみました。
「使い終わった牛乳パックを切って、引き出しの仕切り(整とんボックス)にするのはリユース。じゃあ、工場でリサイクルすると何に生まれ変わると思う?」
答えは「トイレットペーパー」。子どもたちからも「あ!見たことある!」と声が上がります。
さらに、「みんなが体育で着ている体操服は何からリサイクルされていると思う?」と聞くと、なかなか当たりません。
「実は、使い終わったペットボトル! ペットボトルはその他にも、秋冬に人気のフリース素材のアウターに使われたり、プラスチックの定規に生まれ変わることもあるんだよ! 」と伝えると、「えーっ!これもペットボトルやったん!?」とびっくりした様子でした。
なぜ2015年頃に「3Rから5Rへ」変わったのか?
「新しい商品をつくるための原料となる石油や資源を掘り起こさなくていいから、リサイクルって地球の自然を守れていいね!」
以前はそんな風に伝えていました。
しかし、今の5年生が生まれた2015〜2016年頃を境に、「3R(リデュース・リユース・リサイクル)だけでは地球を守りきれない!」と世界が気づき始めたのです。
リサイクルは、一度使った資源をドロドロに溶かして、新しい製品へと生まれ変わらせます。
新しい石油を掘るような自然破壊は防げますが、よく考えてみると、ドロドロに溶かして加工する工程で、結局たくさんのエネルギーを使ってしまうのです。
だからこそ、「ごみや不要品ができたあとにどう処理するか(3R)」だけでなく、「そもそものごみを減らす・断る(5R)」という予防の意識が必要になったんだよ、と子どもたちに伝えました。
大人が今日からできるリサイクル「分別と仕組み化」
リサイクルにもエネルギーが必要とはいえ、すべての『ごみ』を混ぜて燃やしてしまうよりは、ずっと地球に優しい選択です。
「分ければ資源、混ぜればごみ」という有名な標語があるように、大人が日々の暮らしでリサイクルを成功させるための実践ポイントをご紹介します。
1. リサイクル回収ボックスは「ごみ箱」ではありません!
スーパーなどの回収ボックスで、飲み残しが入ったままのペットボトルや、油で汚れた食品トレーが投げ込まれているのを私自身もよく見かけます。
でも、リサイクル回収ボックスはごみ箱ではありません!
汚れたモノや飲み残しがひとつでも混ざってしまうと、せっかく周りの人が綺麗にして持ってきた資源まで汚れてしまい、回収されたまとまり全体がリサイクルできずに「可燃ごみ(廃棄)」として処分されてしまうのです。
「サッと洗ってしっかり乾かしてから出す」このひと手間が、周りの人の想いと大切な資源を守る大きな一歩になります。
2. 「買い物バッグ=リサイクル回収袋」にしてチャンスを逃さない
スーパーの回収ボックスや自治体の回収日をうまく活用するコツは、買い物に持っていくエコバッグ自体を「資源ごみの一時置き場」にすることです。
洗って乾かした食品トレーやペットボトルをそのバッグに入れておけば、買い物に出かけるついでに忘れず持っていくことができます。
3. 家の中に「リサイクルステーション(置き場)」を作る
部屋のあちこちに缶やペットボトルが散らかる原因は、置き場所が決まっていないからです。 「洗う→乾かす→エコバッグ(一時保管)に入れる」という動線をキッチンの中に作っておくだけで、家族みんなが無理なく分別できるようになります。
巡る仕組みを知り、意識してモノを選ぶ
子どもたちが着ている体操服のように、私たちが日頃使っているモノの中にも「リサイクルから生まれた商品」がたくさんあります。
ただ捨てる時に分別するだけでなく、新しくモノを買う時に「リサイクル素材で作られたもの」や「分別しやすいパッケージ」を意識して選ぶことも、立派なリサイクルの輪への参加です。
リサイクルの限界を知ったうえで、正しく分別し、資源を心地よく循環させていきましょう。
次回は、家の中に不要なモノを持ち込まない水際対策「Refuse(リフューズ=断る)」についてお届けしますね。
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この記事を書いたひと
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